詳しい解説
ネガティブサジェストとは、検索エンジンのサジェスト機能(オートコンプリート)において、企業名・個人名・サービス名などと組み合わせて否定的なキーワードが検索候補として表示される現象を指します。
たとえば「株式会社〇〇」と検索窓に入力した際に、「株式会社〇〇 ブラック」「株式会社〇〇 詐欺」「株式会社〇〇 やばい」「株式会社〇〇 パワハラ」といった候補が表示されるケースがネガティブサジェストに該当します。
「ネガティブサジェスト」と「サジェスト汚染」の違い
ネガティブサジェストとサジェスト汚染は、ほぼ同義で使われることが多い用語ですが、厳密には若干のニュアンスの違いがあります。
- ネガティブサジェスト - ネガティブな検索候補そのもの(表示されているワード)を指すことが多い。「ネガティブサジェストが表示されている」のように使う。
- サジェスト汚染 - ネガティブなワードがサジェストに表示されている状態・現象全体を指す。「サジェスト汚染が発生している」のように使う。
実務上はどちらの用語を使っても意味は通じますが、対策業者への相談時には「ネガティブサジェストが表示されている」「サジェスト汚染が起きている」のように使い分けられることがあります。
ネガティブサジェストが表示される原因
ネガティブサジェストが表示される原因は複数あります。主な要因は以下の通りです。
- 実際の検索行動 - 多くのユーザーが企業名とネガティブなワードを組み合わせて検索している場合、その組み合わせがサジェストに反映されます。
- SNSでの拡散 - TwitterやSNS上でネガティブな情報が拡散されると、関連する検索が急増し、サジェストに影響を与えます。
- 口コミサイトの影響 - 転職サイトや口コミサイトにネガティブな投稿が集中すると、それに関連する検索が増え、サジェストに反映されやすくなります。
- 報道やニュース - メディアでネガティブな報道がされた場合、関連検索が急増してサジェストに表示されることがあります。
- 競合他社との混同 - 同業他社のネガティブ情報が自社のサジェストに影響を与えるケースもまれに存在します。
ネガティブサジェストが企業に与える影響
ネガティブサジェストは、企業活動のさまざまな場面で悪影響を及ぼします。
採用活動への影響
求職者は応募前に企業名を検索するのが一般的です。その際に「ブラック」「パワハラ」「離職率」などのネガティブサジェストが表示されると、応募を断念する大きな要因になります。特に新卒採用では、サジェストの印象が企業選択に直結するケースが少なくありません。
営業・商談への影響
BtoBビジネスにおいて、取引先の担当者が相手企業を検索した際にネガティブなサジェストが表示されると、取引に対する不安が生じます。商談の成約率低下や既存取引先からの信頼低下につながる可能性があります。
売上・集客への影響
BtoCビジネスでは、消費者がサービスや商品を検討する際にネガティブサジェストを目にすると、購入や契約をためらう原因になります。特にECサイトやサービス業では、検索段階での離脱が売上に直結します。
ネガティブサジェストへの対処方法
ネガティブサジェストへの対処方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
- 検索エンジンへの削除申請 - GoogleやYahoo! JAPANに対して不適切なサジェストの削除を直接申請する方法。ポリシー違反に該当する場合のみ対応される。
- 専門業者による非表示対策 - サジェスト対策の専門業者に依頼し、ネガティブなキーワードが表示されない状態にする方法。削除申請が通らないケースにも対応可能。
- 根本原因の改善 - ネガティブな情報の発生源そのものに対処する方法。労働環境の改善や口コミへの適切な対応など、長期的な取り組みが必要。
まずは自社のサジェスト表示状況を確認し、ネガティブなワードが表示されている場合は早期の対応を検討することが重要です。